ことばのプロを目指す

NEOWAKA vol.2

丸形 佳之さん
九州大学大学院 芸術工学府 修士2年

コピーライター養成講座での経験を活かし、学生ならではの視点でコピーを生み出している。西日本新聞主催のキャッチコピーコンペティションではグランプリを獲得し、プロのクリエイターが作るWEBムービーにも採用された。プロダクトデザインへの取り組みをしており、多彩な経歴を持っている人物だ。



———コピーライターとしての能力を身につけようと思ったきっかけは。

単純なんですが、伝えるスキルが欲しかったからです。以前から自分は口ベタだなと思うところがあって、どうやったら変える事ができるのかなと考えていました。もちろん心理的な面もあるとは思うのですが、そこを技術的に補えればいいなと思って、言葉のプロ = コピーライターという安直な構図を思い浮かべて、持ち前のいったんやってみよう精神で宣伝会議さんが主催するコピーライター養成講座に通うことを決心しました。

qBiz1 のコピー

———コピーを作る上で大切だと感じていることは。

とにかく書き出す、そして、まとめる。これの繰り返しに尽きると思います。自分の場合は、紙のノートにキーワードであったり、言葉にできないイメージを書き出した後に、文として意味を持ち始めるタイミングでPCに書き起こします。その時は、イマイチだなと思ったものでも、とにかく文にして出し尽くします。その後コピーを取捨選択して、そこから、また新しいコピーを考えています。収束と発散を交互に繰り返しを意識する事が大事なんじゃないかと思っています。

———コピーアイデア生み出すために心がけていることは。

気になったら、とりあえずやってみる。これは、クリエイティブ活動だけでなく、遊びでも言える事だと思います。まさに『百聞は一見に如かず』というやつです。スマホで全て出来てしまう時代ですが、直接見て、触れて得た情報とネットから得た情報じゃ全く情報の感度が違うと思います。でも、その経験した瞬間の記憶は、時間とともに薄れてくる事も事実としてあると思います。そこで、自分はスマホで写メったり、メモったりすること、その当時の記憶を劣化させないように心がけています。

———好きなコピーはありますか。

すごい定番かもしれませんが「そうだ 京都、行こう。」です。コピーにあまり関心のない人でも何となく知っているコピーではないかと思います。このコピーが生まれたのは20年以上前で自分と同い年ぐらいのコピーなんです。それにも関わらず、今もなお古くささを感じさせず、言葉が生きてる感じがとても好きです。

———他のクリエイティブ学生にメッセージを。

クリエイティブ学生だけに限らず、学生の特権を使い倒して、とにかくやってみる事だと思います。学生だからこそ失敗もできるし、いろんな社会人の方と接点も作りやすい。大学院に進学して、周りが社会に出ている中で改めて感じています。若さはスペックです。

 

Yoshiyuki Marugata(profile)

名前:丸形 佳之
パーソナリティ:学生コピーライター(Student Copywriter),
学歴:
2014年 九州大学芸術工学部工業設計学科卒、現在 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻ストラテジック•アーキテクトコース 2年、2015年9月よりKöln International School of Design に留学中
クリエイティブ歴:
2013年 Tokyo Designers Week Asia Award 「Near mail」 入賞2015年 第7回 九州•沖縄地区 学生デザイン展 「活動のデザイン 古楽器プロジェクト」 優秀賞
2013年 宣伝会議 コピーライター養成講座福岡教室17期 修了,同年 西日本新聞 qBizキャッチコピーコンテスト グランプリ(http://qbiz.jp/article/26979/1/),同年 北アルプス日本海広域観光連携会議 キャッチフレーズコンテスト 優秀賞